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『トナとティーア』

 「ねえ、トナ。次のパージが来るまでこれ付けてみない?」

 

 部屋で遊んでいると、パートナーのティーアがとんでもない物を取り出してきた。

 

「な、なんじゃそれ」

 

「貞操帯ってパパが言ってた」

 

「貞操帯…?」

 

 それはおちんちんの形によく似た筒状のようなものだった。詳しく聞くとどうやらそれをおちんちんに付けるらしい。

 

 尖端は穴が空いていてオシッコが出来るようになっている。根元に小さな錠があり、それをロックすると抜けなくなる仕組みなのだという。

 

「パージまでって、ちょっと待った。それ付けたらおちんちん触れないじゃん」

 

 ちなみにパージというのは発情期のことだ。ティーアはにこっと笑うと、興奮したように頬を赤く染めた。

 

「そう。精子(トーレ)を出さずに溜めておけば、パージのときに何倍もの快感が味わえるんだって」

 

「何倍も…?」

 

 トナは思わずゴクリと唾を飲み込む。ふたりはいま10歳。トナもティーアもパージは1回だけ経験していた。次は1ヶ月後である。

 

 トナは前回のパージを思い出して股間を硬くした。その時トナとティーアははじめて快楽を知ったのだ。身体が吹っ飛んでしまいそうなほど、とてもとても気持ちがよかったのを覚えている。

 

 だからこそ2人は次のパージをいまかいまかと待ち望んでいるのだ。

 

「本当にあの時の何倍も気持ちよくなるんだよな?」

 

 トナがティーアに迫るとティーアは頬を赤らめながらこくこくとうなずいた。ツインテールの髪がふるふると宙を舞う。

 

「…分かった。付ける」

 

「そうこなくっちゃ!」

 

 そうと決まればティーアはウキウキした表情でトナのズボンを脱がせて、おちんちんをぽろんと外に出させると丁寧に付け始めたのだった。

 

 カチャカチャ、カチン

 

 鍵がかかった。おちんちんはすんなりと貞操帯に収まったので痛くはない。けれど、いままで自由に触れたものがそうじゃなくなるだけで、なぜこんなにも不安な気持ちになるのだろうか。

 

「これから1ヶ月間はぜっっったいに触っちゃダメだよ? その代わり、私が一緒にお風呂に入って洗ってあげるからね」

 

「えっ、一緒に入るの? そっか。分かったよ、よろしくな」

 

 こうして2人は毎日一緒のお風呂に入るようになった。元々、パージのパートナーであるティーアと一緒にお風呂に入ることは不自然ではないので大人たちはそれを微笑ましく見ていた。

 

 だが、トナが貞操帯を付けていることを大人たちは知らない。

 

 一週間くらいはお風呂で洗われても「楽でいいなあ」としか思わなかったトナも、2週間目になると辛くなってきた。

 

 ティーアが泡のついた手で優しくおちんちんを撫でるたびにムクムクとおちんちんが大きくなってしまうのだ。

 

「くっ…うっ…あっ! そこっ…!」

 

 トナがぶるぶる身体を震わせて気持ちよさそうに喘ぐとティーアは嬉しくなった。トナが感じる場所を見つけて、どこをどうすればさらに気持ちよくなるのか研究するようになった。

 

 そのため、3週間目になった頃にはトナは射精を我慢するのに必死で、おしりの穴に力を入れて全力で我慢していた。

 

「くうっ…もっ、むり…!! ああっ!!」

 

 泡だらけになりながらビクビクと痙攣するおちんちんをティーアは愛しそうに見つめる。尖端は真っ赤に染まり、パクパクしている鈴口からは滝のようにトロトロと透明な汁が流れていた。

 

 ティーアの柔らかい指が裏筋をなぞるとビクッビクッと肉棒が大きく痙攣する。全身に力を入れて必死に射精を堪えるトナが愛しくてかわいくてティーアの心をゾクゾクさせた。

 

「あっ! で、でるっ…!!」

 

 その瞬間、トナが一際身体を仰け反らせておちんちんを突き出した。あと少しで出るところでティーアは擦っていた手をぱっと離すと、おちんちんは射精のタイミングを失ったようにビクッビクッと震える。

 

「~~~! うぅ…出したいっ…!」

 

 射精寸前で何度も止められてトナは狂いそうになっていた。おちんちんも射精の快感を求めてピクピク震えている。

 

「あと少しだよ。だから、我慢」

 

 ティーアがおちんちんをさすりながら頬を赤く染めて微笑んだ。

 

 

 とうとう1ヶ月が経った。発情期を迎えたトナはもはや射精のことしか考えられなくなっていた。ただでさえパージのときは作られる精子の量が多く性欲もぐんと増すのだ。1ヶ月もの間、1回も出していないトナにとって射精したくて射精したくて堪らなかった。

 

 

「ティーア! ティーア…出したい…出させて…!」

 

 涙を流さんばかりにすがり付いてくるトナを見てティーアは興奮した。ティーアも1ヶ月間オナニーをしていないため、ティーアの秘所はヨダレを垂らしたように濡れている。発情期の影響もありティーアの性欲もいつも以上に高まっていた。

 

 2人は部屋でお互いの服を脱ぎ合った。トナのおちんちんが貞操帯の中でパンパンに張りつめてとても苦しそうだ。鍵を外すと瞬間ブルンっと肉棒がそそり立ち、ビクビクと血管を浮き上がらせている。

 

 そっと触れただけで肉棒とトナの身体がビクッと震え、言葉にならない叫び声が上がった。

 

 

「~~~!! あっぁあ!」

 

 トナが野獣のように目を血走らせてティーアに覆いかぶさる。ティーアも待ちに待ったように足を広げてトナが挿入しやすいようにすると、興奮していつもより大きくなった肉棒がズルンッと入ったのだった。

 

「っ…!! あっあっ…ぁ」

 

 挿入した瞬間、トナはもう我慢が出来なかった。玉袋がパンパンになるほど溜まりに溜まった精液が勢いよく尿道を駆け上がるのが分かった。

 

 子宮口にキスするように奥まで挿入されていた鈴口がメリメリと開き、粘土の高い精液が大量に放出された。

 

 ビュルルルッ、ビュービュー!

 

「ぁっ……! うっ、ぁあっ…」

 

 トナはあまりの強烈な快感に頭が真っ白になっていた。粘ついた精液が尿道を通るたびに背筋を快楽の電流が走る。

 

 ティーアはお腹の中でトナの肉棒が射精するたびに何度も痙攣するのを感じた。じんわりと熱いものがお腹を満たしていく感覚に顔を赤らめウットリする。

 

 ビュルルルッビュルルル

 

 1ヶ月溜めた精液は尽きることを知らないのかいつまでも出続けている。トナは最後の1滴まで注ぎ込もうとグッグッと腰を前後させた。

 

 ティーアのお腹がすこし膨らむほど注がれ、入り切らずに逆流した精液がごぽりとティーアのおしりを伝ってシーツに精液溜りを作ったのだった。

 

 

 

「気持ちよかったね…」

 

「うん…」

 

 一晩中セックスしたふたりはちょっと落ち着いた表情で横になっていた。汗で顔や首に張り付いた髪の毛が艶かしい。

 

「またしたいね」

 

「…そうだな」

 

 ティーアは顔を輝かせて、トナはちょっと疲れたようすで答えたのだった。

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