あとがき
ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。
最後は無理やりな終わり方でしたが、書きたいものをすべて書いてしまったため、これ以上、無理やり引き伸ばして書くのもツライなと思い潔く終わることにしました。
不満に思われた方がいらっしゃったらすみません。
この後のことを少し書くなら、ミレイユたちは大人になったあと、3人で暮らし始めます。
アルドロスは夢だった医者になり、個人医院を立ち上げます。学生時代に同じ志の仲間が見つかり、その仲間たちと共に医院を切り盛りしていくのです。
アルドロスは結構、ドSな部分が強いので仲間たちからは鬼畜医者なんて呼ばれてたりします笑
たまにミレイユが医院を訪ねてアルドロスと会話していると、仲間たちから「あんな美しい女性を嫁にもらって・・・すごい鬼畜なのに」なんてやっかみを受けたり、ひどく驚かれたりしてます。
また、アルドロスは医者業も行う傍ら、発情期のことやミレイユの身体について研究する道にも進みます。ミレイユが病気になったら一大事ですから、彼女を守るためにもアルドロスは自ら進んで研究していきます。
一方、最初のころはツンデレだった生真面目セルドラくんは、見事に騎士団に入団し、エリート騎士の道を歩みます。騎士は非常にモテるので、どこへ行ってもセルドラはモテモテです。顔が精鍛なだけにモテまくりです。
大人になってもミレイユとの間柄は周りにはずっと秘密で、隠し通しています。誰にも見られないように、街を迂回しまくって家に帰る徹底ぶり。もちろんミレイユとはラブラブです。アルドロスとの仲も良好で、帰りが遅いアルドロスの代わりに、先に家へ帰ってミレイユと一緒に家事をしたりしてます。
ゆくゆくは騎士団長にもなったり。ですが、結婚していないため(ミレイユのことを隠しているせいもあり)いい年して身持ちが堅いと噂に。周りの騎士たちが良かれと思ってお見合い話をひっきりなしに持ってくるため、それに悩まされる日々を送ります。
ミレイユは相変わらず幸せです。大人になり、大人の色気が合わさってさらに美しくなりました。銀色の髪も腰まで伸びて、街一番の美人と噂されています。モテて仕方がないため、街中の男たちからひそかに狙われていたりします。
旦那様であるアルドロスはずっと医院にこもって仕事や研究をしているため、そもそもミレイユが既婚者だと知らない人が多いせいもあります。
ちなみに、3人は家を継ぐ人間ではないため(アルドロスは次男で兄が侯爵を継いだ)、貴族社会から離れて一庶民として慎ましく暮らしています。アルドロスとセルドラがかなり稼いでいるためお金には全く困らないのですが、本当に質素に暮らしてます。
なぜなら、未来に生まれる子どもたちのためにお金を残しているから。
さて、何人の子どもが生まれるんでしょう。たぶん5人は生まれるはず・・・。
最後に、気になっている方もいらっしゃると思い、インセルについてすこし書きます。
彼は、実はこの国の王子様でした。治療のために別荘を借り、身分を隠すため地方貴族と偽っていました。ミレイユが王族の主催する舞踏会にデビューした日、はじめてそれを知ることになるのですが、インセルはミレイユには手を出してきませんでした。
ミレイユにはアルドロスという許嫁がいることを、彼はあのあと知ったからです。ふたりの仲を引き裂きたくなかったため、また王子という身分もありインセルは潔く身を引きました。
もしミレイユに許嫁がいなかったら、王妃にする予定でした。
ミレイユも、これ以上インセルとどうこうなりたいとは思っていなかったため、二人は交わることなく穏やかに暮らしていきます。ただ、セルドラが王直属の騎士になったあたりから、インセルがちょくちょくミレイユの様子を訊いたりするためセルドラが怪しんだりしました。
インセルの初恋の相手がミレイユですので、他国の王女と結婚するまではインセルの中にまだ少し恋心があったからです。
そんなインセルも王となり、のちに3人の妻を持つのですが・・・。その子どもとミレイユの子どもが恋仲になったり。そんな風に想像すると楽しいですね。
ちなみに、下のイラストは過去に描いたミレイユのイメージ画です。瞳が変化していますね。
ではでは長々と失礼しました。つい、つらつらと書きなぐってしまいました。後日談を書けたらいいんですけどね。たぶん叶わないかな。
子ども同士の交わりばかりで不快に思われた方がいらっしゃったらすみません。私がそういうの好きなんです。
ではでは、ありがとうございました。
ルイン